誰でもできる!iPhoneで撮った映像がすごい AppleのCMと忍者女子高生 InterBEEで感じたこと
iPhoneで撮影した忍者女子高生って動画知ってます?
2014年の7月に公開されたYouTubeの動画で忍者少女って結構みんなシェアしてたりしたかと思うんですが、それってみなさん知ってますか?サントリーがCCレモンの広告として制作したものなんですが、この動画、iPhone5とGoProのみで撮影されたんです。
忍者女子高生 | 制服で大回転
https://www.youtube.com/watch?v=qHFr1_md3Ok
InterBEE ASIA Contents ForumでiPhoneが可能にする映像表現を聞きに行きました
幕張メッセで行われているInterBEE2015に行ったんですが、そこでASIA CONTENTS FORUMというのがあって、そこのセッションの中でおもしろそうな内容が。
iPhoneが可能にする映像表現ということで、先ほどの忍者女子高生の制作の裏側の話など聞きました。
スマホでの視聴を意識しての制作
サントリーと言えばテレビCMとか宣伝広告に関して言えば日本でもトップクラスの企業なんですが、若者のテレビ離れなどが言われていて、若者ターゲットの場合はテレビだけではリーチしないとか。(でもテレビで取り上げられたりするとそれを検索してってことが多いから、そんなこともないのかもということも言ってました。)
ぼくも東京へ行った時に思ったのが、電車の中でのスマホ利用率の高さ。かなりの人たちがスマホ触ってるんですよね。そんなことからスマホでのリーチを考えるとYouTubeなどの動画共有サイトでどうやって拡散されるかを考えるのが重要ってことで、今回のこの忍者女子高生はスマホで視聴するってことを考えて作られています。
スマホで見るってことなのですが、この動画はiPhoneとGoProで撮影してるんですよね。そうです、かなり多くの人が持ってるカメラって何かって言ったらiPhoneなんですよね。そんな1番使われているカメラで撮ったってことでもいろいろと取り上げられるんじゃないかという計算のもと制作されてるわけです。
さらにみんなが持ってるiPhoneってことで、カメラマンが一人じゃない。みんなが同じシーンをいろんな構図で撮ってたり、カメラマンじゃない人までもがiPhoneで撮影してるってのをメイキングでみました。
メイキングというわけではないですが、出演している女子高生へのインタービュー動画では、動画の秘密も明かされています -> https://www.youtube.com/watch?v=ytRLnfYQoUY
iPhoneで変わった制作フロー
iPhoneでの撮影で何が変わったかと言えば制作フローだそうです。細かい絵コンテを作らず、その場で撮影しながらiPhoneの画面でみんなでプレビューして、その場でいろいろと決めてしまう。iPhoneで撮影することでその場で即決ってのがかなり変わったということでした。もちろん広告主であるサントリーの担当者へのレビューもiPhoneで見てもらったということでした。
iPhoneで撮影でもVFXはしっかりと
実はiPhoneで撮影はされているのですが、そのあとの処理が違います。映っている電線などを消したり、飛んているところ合成したりとiPhoneでの撮影ではありますが、VFXの処理がいろいろとされているということでした。その部分が結構大変だったという話もありましたが、やっぱりこういうところ細かくやるってのがプロの技なんでしょうね。
もう一つの事例でAppleのCM 「iPhone6で撮影」
まずはこの動画みてください。
この動画iPhone6で撮影されたものなのですが、日本人でCMに採用された岩元康訓さんの作品でこの岩元さんの話もInterBEEで聞けたのでした。
iPhone6だから撮れる映像
岩元さんはパプア・ニューギニアの観光PVを撮っていたりするそうなのですが、iPhone6だから撮れた映像があるってことでした。確かにあの小ささでHDで撮れるんですからすごいですよね。しかも過去に撮った映像をみたりできるので、現地の人たちにこんな感じといって撮った映像を見せてあげてということですごく話が早かったそうです。小ささもよくて、小動物も警戒せずにカメラ前に近づいてくるって言うんですよ。確かにでかいカメラだと警戒しますよね。
そんなiPhoneで撮ったパプア・ニューギニアの動画がこちら
スローだったりタイムラプスであったり現地の原住民の人たちであったり水中だったりパプア・ニューギニアの魅力が紹介されています。
水中での撮影もiPhone6!
望遠じゃないと撮れないだろうなって映像だったり、マクロレンズつけてるのかなって思う映像があったりするんですが、iPhoneなどで使える外部レンズを使っているとのことでした。そして水中の動画もあるのですが、全てiPhoneで撮ってるんですよね。タイムラプスは標準のカメラアプリのタイムラプスを使ってるわけではないそうなのですが、それでもiPhoneのカメラで撮っているのは間違いなく、こんな動画もiPhoneで撮影できるわけですね。
アイテムが豊富で安いのが魅力
iPhoneで撮ってる映像ですが、岩元さんがおっしゃっていたのがレンズや防水ケースなどいろいろとiPhoneにはあって、さらに安いってことをおっしゃっていました。そうなんですよ、一眼レフのカメラのレンズって安くても3、4万ぐらいしちゃうんですよね。望遠レンズだと軽く10万超えちゃう。
でも、iPhoneだと望遠レンズであっても1万ちょっとぐらいで買えちゃうわけですよ。もちろんマクロレンズも広角レンズもいろんなレンズが売られています。
iPhone スマホ 望遠レンズ iPhone スマホ用 50倍望遠レンズ 【iPhone ス…
50倍の望遠レンズが2万円もしないんですから、iPhoneでいろんなレンズをそろえて撮るってのもコストをかなり抑えられますよね。いままでレンズがないからって言ってたのも、iPhoneを使うって決めてしまえばレンズの選択肢もかなり増えるわけです。
そして水中ハウジングもかなり安いんですよね。ぼくの持ってるカメラのハウジングは7万ぐらいしたかと思うのですが、そのハウジングもiPhoneだったら3万円もしないんですよ。
Nauticam(ノーティカム) iP6 水中ハウジング (iPhone対応)【02P21No…
本当に検索してみるといろんなiPhoneでの撮影アイテムがでてきます。こういったものがあったらいいなと思うものはほぼあったということでした。機動性のあるiPhoneで映像表現の可能性ってかなり広がるんじゃないかと思ったInterBEEでの話でした。
iPhoneで簡単に動画が撮れる時代ですが、今まではiPhoneで撮って単にアップするだけで多少のビュー数は増えたかと思いますが、これからは動画が当たり前となるので表現方法とかいろいろと考えないといけない時代がもうきているんじゃないかなって思います。